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第4章 資料のとりまとめ

 

平成5年度から6年間にわたり実施してきた北極海航路開発調査研究事業では、日本、ノルウェー及びロシアの3カ国が中核となり、14ヶ国約390人の研究者の協力を得て国際北極海航路計画(INSROP:International Northern sea Route Programme)の下に各種プログラムを実施し、北極海航路(NSR)に関連する各種の研究成果や資料・データが得られた。

当財団では、これらの成果や資料・データを関係の方々に有効に活用してもらうために、事業内容を取りまとめ、機会ある毎に本事業の内容紹介などを実施し、NSRについて広く一般に周知した。

また、INSROPの関連資料及び国内研究等で当財団が独自に入手したNSRに関連する資料をデータベース化するなどデータの整理を実施した。

なお、INSROPの関連情報については、次のインターネットを利用して入手する事が出来る。

INSROP:http://www.fni.no/insrop

 

4.1 事業の周知啓蒙資料

 

1998年は国際連合が定めた「国際海洋年」であり、また、バスコ・ダ・ガマのインド諸国への航路開設500年記念の年でもあることから、地元であるポルトガル・リスボンにおいて国際博覧会が開催された。

同博覧会では、日本国は運輸省、通産省を中心に日本館「大交流ゾーン」を設けて参加し、日本の海洋に関する文化や最新技術、各種調査研究の紹介が行われた。その中で、「北極海航路開発調査研究事業」も国際的に認められる事業の一つとして取り上げられ、事業内容を紹介した資料の配付およびNSR実船航海試験の記録映像の放映が行われた。

国内では1986年から隔年で開催されているテクノ・オーシャンが神戸で開催された。同展では併設して国際シンポジウムも開催されるため多くの海洋・造船関連の研究者などが集まるものであり、毎回記念講演会が実施されており、今回の講演会のテーマに北極海航路開発調査研究事業が選定され、当研究委員会の委員である北川弘光北海道大学教授が「21世紀の扉を開く北極海航路-国際北極海航路開発計画 INSROP-」のテーマで講演された。

また、当財団では、この機会に展示会の小間を活用し、北極海航路開発調査研究事業の内容を取りまとめた資料を配布して本事業の内容・成果の周知啓蒙を行った。

詳細については、Appendix 2に述べる。

 

 

 

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