この表示形式の中には、地図上のポイントと解析実行が直接連動しているものがあり(ホットリンクと呼ばれる)、地図上の点をマウスでクリックすることによって解析結果のチャートを画面上に表示できる。前述の図3.1-3は代表的な例である。
3] テーブルによる表示
地図上に設定されたポイント、河川、航路、道路等の内容を示す属性データもホットリンクと同じように地図と連動したテーブルで表示できる。前述の図3.1-4と3.1-5の画面中のテーブルはその例で、観測点をクリックすることでその点の情報を読むことができる。
4] ベクトルによる表示
潮流のデータ群のように方向を含むデータは、ベクトルで表示される。前述の図3.1-4はその例である。
(1) Queryメニューの活用
ViewウインドウのQueryメニューには、INSROP GISのために編集され、以下に示すカテゴリー別にすぐ利用できる豊富なデータセットが包含されている。
1] Navigation
2] Ice Conditions
3] Meteorology
4] Ocean and Rivers
5] Environmental Atlas
6] Display charts in color/black & white
なお、検索に当たっては、何れもView画面に重ねて表示されるテーマであるので、最初にView・「New」ボタンクリックでスクリーンを表示し、更に「Add Theme」ボタン/「arcworld」/「wri3mpol.shp・land3m.shp」のダブルクリック、View・「Use INSROP Projection」メニューを選択して、べース地図を作成しておく必要がある。(この作成法については、「活用ガイド」の5.2.1北極圏地図の作成を参照されたい)
それぞれのカテゴリー別の検索については、「活用ガイド」を参照して戴き、ここでは、一例として2] Ice Conditionsについての検索例を示す。
1) QueryメニューのIce ConcentrationsサブメニューからIce concentration(氷の密接度)を選択する。
Ice concentrationメニューのクリックで、出典元別のデータの選択となり、例として「Statsics from Project I.3.1(WPno.45)」を選択すると、月度の選択、氷のタイプ別、年度別、Ice coneentrationの最小・平均・最大等の分類選択を行い、最後に「Gray scale」の選択可否を行うと、View上に当該データが表示される。このように、Queryメニューの検索では、サブメニューの問い合わせに従って順次選択してゆけば、必要なデータを検索することができる。
2) 「Gray scale」の選択とは、View図上で、広域の点列データについて白黒の濃淡表示とするか、カラー表示とするかの質問であり、Yesを選択すると図3.1-8のView画面が表示される。カラー表示の場合はNoを選択する。