3.1.6 本システムの活用法
本システムは、前述のデータベースから必要なものを抽出し、これを地図と連動させる事により必要な出力を得るものであるが、データの抽出・表示には図3.1-7に示すように、大きく二つの手法がある。
1] Queryメニューの利用
一つはQueryメニューを利用する方法である。これには、特に初心者が利用し易い検索インターフェースが用意されていて、氷の分布状況や海象等、標準で整備されている代表的解析例が内蔵されている。つまり、Queryメニューは、航海、氷況、気象、海象と河川、生態環境地図に分類され、質問に順次答えていくことで、データが選択され、自動的に地図と連動した表示方法で解析結果を地図上に示し、更に関連のチャート、テーブル等での表示が行われる。
2] ユーザー定義による解析
もう一つはカスタマイズされたVIewメニューのAdd INSROP ThemeコマンドとArcVIew本来の基本的な機能を併用する方法である。利用者がデータベースの表示方法をカスタマイズすることができる。地図とデータベースの統合定義等、Arc VIewの基礎知識が必要であるが、新しくデータを追加できるなど、拡張性がある。
また、検索されたデータや解析結果の表示には、以下のような形式がある。
1] 色分け分布図として地図上に示されるもの
海氷の密接度等、グリッドに対応したデータは、色分けをして地図上に直接表示される。前述の図3.1-2や図3.1-6は代表的な例である。
2] チャートによる方法
データベースから解析した結果の1年間の推移や、頻度分布等はチャートに表示される。