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タレント 神田 うのさん

 

"人のために自分ができること"

神田うのさんが、ボランティアに燃えている。神田さんは昨年三月開かれた長野パラリンピック開会式で身障者たちと触れ合ったのがきっかけで、「人のために自分ができること」を考え始めるようになった。

そんな神田さんが、フジテレビ系で二月に放送した「微笑みを返したい!ヒマラヤの麓から〜医療ボランティアAMDAの闘い〜」のリポーターを務めた。岡山県に本部を置く医療ボランティアAMDA(アジア医師連絡協議会)が、ネパールのカトマンズから西南二〇〇キロののブトワールに、AMDAネパール子供病院を開設した。

病院完成間近かの昨年一〇月、神田さんはブトワールを訪れた。この時、神田さんが考えていたボランティア像は「お金」だった。ところが町で出会った病気の人たち、ストリートチルドレンの様子を見ているうちに、ボランティアは「お金ではなく仕事」と考えるようになった。「私にできることなら、なんでもしてあげたい」という気持ちが芽生えた。そして、明るい微笑みを子供たちに返した。これが神田うの流のボランティアの第一歩だった。「子供たちに洋服を着せてやりました。病院へ連れていきました。子供たちと一緒に踊りました。ポラロイド写真を撮りました」。微笑みボランティアは大成功だった。

神田さんは、五歳からクラシックバレエを始めた。モデルを経験したあと、芸能界に入り、バラエティーなどで活躍。キンキン声の変な子というイメージが強かった。それが、このネパールでのボランティア体験で、新しい神田さんが生まれた。

神田さんは、昨年の火災予防運動で、一日消防署長を務めた。これも新鮮な体験だった。地域の住民たちが見守る中で、放水訓練などを陣頭指揮した。「すごくかっこよくて舞い上がってしまいました。火の扱いには十分気をつけて下さい。でも人生の火遊びはいいんじゃないかしら」。ここでも「うの流」発言が飛び出し、周りをけむに巻いていた。

(インタビュー編集部)

 

 

 

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