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Hello Firefighter

 

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女優 雛形 あきこさん

 

"家では規則正しい生活です"

階段から突き落とされ、救急車で病院に運こび込まれたが、右足に致命的な大ケガ─。雛形あきこさんが、TBSテレビ系で放送の「仮面の女」で、マラソンの天才ランナーを演じた。しかし、彼女の前に立ちはだかるかつてのマラソン界の女王。この元女王は、レース中、愛していたトップランナーの男性と接触事故を起こし、これが原因で片足を切断した。

この元女王は、雛形さん演じる天才ランナーが、昔の恋人と親しくなるのを邪魔し、次々と信じられないような行動に出る。そして、階段から突き落としたのだ。こうして右足に大ケガ。それでも懸命にリハビリをした結果、マラソン復帰を果したが、今度は、「彼女は男ではないか」という疑問の声があがり、次々と事件が起こる。

「マラソンランナー役は初めて。学生時代以来走ったことがなかったので、どうしたらきれいなフォームで走れるか勉強しました。これをきっかけにジョギングを始めました。私の演じたヒロインのランナーは二〇歳。これまでの私は自分の実年齢より年上の役ばかり。今度は同じ年齢ということで自然にやれました」

平成六年、「毎度ゴメンなさあい」(TBS)でデビュー。その後は、ほとんどきれ目なしで連続ドラマに出ている超売れっ子。最初は「いじめっ子とか、ちょっと抜けている役が多かった」というが、このところ、アクの強いキャラクターが目立つ。「闇のパープル・アイ」(テレビ朝日系)ではヒョウに変身する少女、「ストーカー・誘う女」(TBS)ではストーカー。危険であぶない少女の印象が強く、ドラマでは、時々、救急車、パトカーのお世話になった。

ところで、実生活はバラ色。目下、新婚ホヤホヤ。「料理、洗濯、掃除。ごく普通の生活です。もともと役を引きずることはなかったので、家では規則正しい生活です」。新妻にすっかりハマっている。平和で優等生主婦。こちらでは救急車は必要なし。"雛"は、元気にたくましく成長している。

(インタビュー・編集部)

 

 

 

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