釜石湾を一望する山間に建立された白亜の釜石大観音、身長四八･五m、一二階は展望台である。航海の安全と豊漁を優しく見守っております。
〜海と大地と心が共存する豊かなまち〜
当消防本部は、岩手県の東部、陸中海岸国立公園のほぼ中央に位置し、釜石市、大槌町の一市一町で構成されております。
当地域は三方を山に囲まれ、東部は太平洋に面し、三陸リアス式海岸の雄大な景観が広がり美しい自然と山海の幸に恵まれたところであり、また、日本の近代製鉄産業の発祥の地でもあります。
当地域は製鉄産業と水産業を基盤とする関連産業により栄えてきた町ですが、製鉄産業の合理化や漁価の低迷により新たな産業の導入と水産資源の確保を図るため、海洋バイオテクノロジー研究所の開設など二一世紀に向けた施策を展開中であり、順調に推移しております。
当消防本部は、平成六年度モデル広域消防組織強化事業によるモデル指定を受け、釜石市消防本部(職員六九人)と大槌町消防本部(職員三一人)との、市、町単独消防本部が小規模消防本部の解消と新たな消防需要に応えるため、平成一〇年四月一日に釜石大槌地区行政事務組合消防本部として発足、一本部、二署、一出張所、職員一〇〇人で管内六万七千余人の安全確保に努めています。今後は、消防機能の充実、消防職員の計画的増員、救急救命士の増員、高規格救急車の配備等消防体制の充実強化を図り、民心の安全確保に努めてまいります。
釜石大槌地区行政事務組合消防本部 消防長 湊川 孝太
