氷点下30度前後の朝・晩ともなるとピヤシリスキー場には、大きな光柱が立ち昇ります。太陽と見る人の間にある氷晶が光輝き「太陽柱」という現象となって目の前に現れるのです。
〜教育とスキーのまち〜
上川北部消防事務組合は、国内第四位の長流天塩川と名寄川が合流する豊かな水に恵まれた北海道北部に位置し、天塩川の流域に拓けた一市四町一村で構成されています。
気候は、周囲が山に囲まれた盆地のため大陸性気候で冬の最低気温はマイナス三〇度を超え、夏の暑さも三〇度を超えるなど寒暖の差の激しい気候の地です。
消防本部の位置する名寄市は、気象条件から北限の農業地域ですが、創意工夫とたゆまぬ努力でもち米、カボチャ、アスパラガス等の高収益作物の産地を形成しています。
昭和三五年に開設した市立短期大学は「地域文化の向上は、家庭の中から……」の理念で、地域の医療・福祉への期待が大きく「教育のまち」としての発展が期待されています。
市街地北東に標高九八六mの秀峰ピヤシリ山を望み、麓には雪質日本一の「FIS公認名寄ピヤシリスキー場」とサマージャンプのできる「ピャシリシャンツエ」があり、毎年各種の全国、全道規模のスキー大会を開催しております。
組合が発足して二七年、現在の消防体制は一本部四署二支署で構成し、職員一一六名が総面積二、七二一・九八km2、管内人口四八、七八六人余りの「生命と財産」を守るため、職員一丸となって任務に当たっております。
上川北部消防事務組合 消防長 川尻 信一