"私の体には医療に尽くす血が流れている"
小高恵美さんが、フジテレビ系昼の連続ドラマ「白衣のふたり」(月〜金曜後1・30)で、救命救急医療に情熱を傾ける新米医師「千夏」を演じている。
千夏は、都内の宇田川病院に勤めることになった。研修医生活を終えたばかりの外科医である。同じころ、看護婦の美樹(網浜直子)も宇田川病院で働くことになった。この二人、実は異母姉妹。千夏が妹だった。運命の糸に操られるように偶然出会った二人が、このあと、すさまじい愛憎劇を繰り広げる。「千夏は人の命をあずかるドクターという仕事。そして、血を分けた姉との愛、憎しみに本音でぶつかって生きています。私自身も、もっと本音で向き合わなくてはいけないなと、考えさせられる役柄です。」
このドラマでは、患者負担が増えるばかりの医療費、看護婦不足、医者のモラルなどの医療問題が描かれている。救命救急医療の最前線も取り入れられている。個人病院でありながら、最新の医療器具を搭載し、常に医師、看護婦を同乗させ病院から出向いて治療ができるドクターカーを導入したのだ。宇田川病院の院長役が岡田真澄さん。「24時間の救命救急医療体制の大切さ、ドクターカーの重要性を初めて知りました。このごろ救急車の音を聞くとドキッとします。」
小高さんは、昭和62年に第2回東宝シンデレラに選ばれ、映画「竹取物語」で芸能界にデビューした。その後、テレビは「花のあすか組」(フジ系)、「青春家族」(NHK)、映画は「コジラ」シリーズ、「シュート!」、舞台は「アンの愛情」「屋根の上のヴァイオリン弾き」など。
「私はとても健康。でも、このドラマに出て医療について考えるようになりました。お医者さんの冷静さ。患者にはそれが心細くなるかもしれませんが、逆に安心感も与えます。私が演じる千夏は威厳と女性らしいこまやかさを持った女医にしようと考えています」。ところで小高さんの祖父は医師、祖母は看護婦だった。
「私の体には医療に尽くす血が流れているのかもしれません」
(インタビュー・編集部)