第2分科会実行委員の感想
パートナーシップは環境問題を解決するための有効な方法だが、日本では未だ上手に活用されていないのが現状である。それは環境問題解決に行政の役割があまりにも大きく、市民活動の社会的影響が弱すぎるからであると言えよう。
第2分科会では、身近な里山、松戸市にある「関さんの森の保全」を事例として、パートナーシップについて話し合い、市民・行政それぞれの立場を知ってもらい、それではどうするかを考えようと言うことを意図した。
参加者の中には、環境パートナーシップに取組まれている人が何名かいて、ワークショップを盛り上げてくださった。このワークショップを通じて、参加者は行政の立場やパートナーシップの意義を理解する上に役立ててくれたと感じた。
また、企業とのパートナーシップについて考えさせられた。すなわち、補足として実行委員で企業所属(千葉興業銀行勤務)の石川清さんに「企業からみたパートナーシップ」と題して講演をしていただき、市民と企業との接点が意外にないことを知った。我々は、パートナーシップについて、もっと真摯に考える必要があると思う。
今回は、参加者が熱心に討議し、レベルの高いワークショップができた。これからも持続したいものである。これは、環境シンポジウム千葉会議が4回目であったこと、また分科会に実行委員が6名も付いたことで当然なことと言えよう。
一方では、全体的にみて、実行委員を分科会に集中させたことは問題である。「シンポジウム」イコール「分科会」という考えが定着してしまうおそれがある。したがって、実行委員は全体担当委員と分科会担当委員に分けるのが望ましいのではなかろうか。
実行委員会に地についた活動をさせるためには、シンポジウムの運営を担わせる必要がある。「考えて、実行する実行委員会」を育てるべきである。