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研修会の意義等を含め挨拶して開講セレモニーを終える。(メトロポリス紙、ジャワ・ポス紙取材あり、翌朝写真入りで大きく報道される。ラジオの取材もあった模様)

10:00頃より研修に入る。受講者喉摘者を、声が全く出ないか殆ど出ない初日13名(途中参加者あり)と、ある程度出る11名とに分け、前者を中村、久永が担当、後者を小野が担当する。以後、随時交替して指導。13:00終了。

二日目、三日目は8:00より13:00までの5時間途中数度の休憩を挟み研修。最終日は8:00から9:30まで研修。引続き閉講セレモニーを行う。

中村会長挨拶、中で日本政府工業技術院により開発される音声補助装置が2年後に完成することを披露、食道発声者の前途が明るいこと、それにつけて食道発声で明瞭な声を習得することの必要性を強調する。次いで、中村会長より受講者全員一人一人にAFLA修了証書を手渡す。Dr.セトモ記念病院耳鼻咽喉科科長およびDr.シレガーより挨拶があって全日程を修了した。

 

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ストバヤ・セトモ記念病院

 

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発声指導(実技)

 

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発声指導(実技)

 

8. 成果

全くか殆ど声の出なかった者全員(途中参加を含む)が、「お茶(水)呑み法」により再び声を取り戻し内4名は上のクラスに進んだこと、さらに声の出ていた組は吸引法により急速に上達、中には指導員レベルまで達した人もいた。

現地STと指導方法につき話し合ったところ、1992年に中村会長、故池田監事、杉谷現理事が出張して指導した「お茶(水)呑み法」などが今に受け継がれており、病院内にはこの時の記念プレート、中村会長の写真が永く掲示され記念植樹した樹が大切に育てられているなど改めて派遣研修の必要性、意義を痛感した。

これら発声指導実務の成果にもまして特筆大書すべき成果は、現地公館、日本人会の今後のご支援を取り付けたことにある。

 

 

 

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