33) マメゲンゴロウ
1年目は調査開始時から11月中旬まで継続的に確認されたが、その後は散発的にしか確認されず、年を追って減少する傾向が認められた。成虫の飛来によって、ため池に侵入したものと思われる。本種はこのため池の流入域に多数確認された。確認個体数が減少していったのは、流入域に土砂が運ばれ、水深が浅くなったことが原因の一つだと考えられる。
34) クロズマメゲンゴロウA.conspicuus
2年目の9月下旬〜10月下旬、3年目の4月下旬〜5月下旬に成虫が数個体確認された。成虫の飛来によって、ため池に侵入したものと思われる。
35) チャイロマメゲンゴロウA.browni
3年目の7月下旬に成虫が1個体のみ確認された。成虫の飛来によって、ため池に侵入したものと思われる。
36) ヒメゲンゴロウRhantus pulverosus
1年目の7月上旬〜11月中旬に確認され、特に9月上旬からは高密度で推移した。成虫の飛来によって、ため池に侵入したものと思われる。
37) シマゲンゴロウHydaticus bowringi
1年目の7月下旬に侵入が確認され、10月中旬までにのべ5個体確認された。2年目は5月上旬〜9月中旬までに1年目よりも高い密度で推移したが、その後は見られなかった。成虫の飛来によって、ため池に侵入したものと思われる。
38) コシマゲンゴロウH.grammicus
1年目の9月中旬にため池に侵入し、10月下旬まで確認された。2年目は5月上旬〜6月下旬、9月中旬〜10月上旬までに確認されたが、その後は見られなくなった。成虫の飛来によって、ため池に侵入したものと思われる。
39) クロゲンゴロウ
2年目の6月中旬に成虫の侵入が確認され、直後に幼虫が、9月上旬〜10月中旬にはこのため池で繁殖に成功したと考えられる新成虫も確認されたが、その後はため池で見られなくなった。成虫の飛来によって、ため池に侵入したものと思われる。