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第三分科会

「地域作業所の運営と指導方法」

 

 

地域作業所と運営方法 静岡市静心会 中間 ハル子

 

静岡市の家族会は現在3ケ所の共同作業所を持っております。家族会が母体ではありますが、それぞれが独自の運営方法で活動しております。

私は現在、グループショップぱれっとの所長をやらせていただいておりますので、今日は、ぱれっとの場合でお話しをしたいとおもいます。

ばれっとの所在地は、静岡駅から南西に徒歩で約10分の市街地で、泉町と呼ばれています。

周りはホテルあり、ビルあり、また割烹などの飲食店等がありますが、少し裏に廻れば古い木造の民家が混在しているといった所です。そして、ぱれっとも露地に面した古い、日当たりの悪い建物です。しかしぱれっとは、最初の開設予定地で地元住民の激しい反対運動に出あった経験を持っており、かつて家族会員でもあった家主さんから、この建物を提供された時の嬉しさは忘れる事ができません。そのような訳で、平成8年6月に現在地に移転、やがて3年になろうとしております。

地域交流には、出来るだけ自然体で、まごころをもってあたりたいと思っております。

幸い町内会長が大変協力的で、昨年は盛大に地元の神社で2周年の記念セレモニーを行う事が出来ました。また先月には、地域社協の新聞にぱれっとの紹介をのせてくださるそうで、その原稿をもってきました。町内の人たちも、ぼちぼち見え始め、又関連性のある業者さんからも仕事が舞込んできております。

交流もひとつ、ひとつの積み重ねが大事であります。気長に、育てていきたいものです。

運営方法について

決まった助成金の範囲内での運営はなかなか大変です。会計事務は指導員にまかせてありますが、実務にたずさわっていないので見えにくいきらいがあります。それらをカバーする為にも指導員とのコミニケーションがとても大事であると思っております。

多様性が、展開できる共同作業所の良さを、交流によって勉強できたら、いいなと思います。 以上

 

 

 

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