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祝辞

 

 

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鹿児島県精神病院協会長 吉牟田 直

 

本日ここに九州ブロック家族会精神保健福祉推進活動研修会が、鹿児島県精神障害者家族会連合会の担当によって当地鹿児島市で開催されますことは誠に有意義なことであり、心からお祝いと歓迎の言葉を申し上げます。

九州各地から、精神障害者とその御家族の方々や、これらを支援しておられるいろいろな立場の人々が多数参集され、これからの障害者の保健、医療、福祉のあり方について広く話し合い、その充実や発展のために力を結集されることは誠に意義深いものであります。

今やわが国の精神保健福祉は大きな変革の時期を迎えております。平成5年障害者基本法の中に、身体障害者、知的障害者とともに精神障害者が包含され、さらに平成7年には国の障害者プランが策定され、制度的にも精神障害者が社会の中で差別されることなく、よりよい生活を送れるように行動プランが示されましたが、そのキャッチフレーズはノーマライゼーションでありました。

これを契機として、精神障害者の自立と社会復帰、社会への参加、障害者手帳制度、その他社会復帰のための諸施設やしくみなど新しい動きが促進されております。しかし、身体障害者や知的障害者に比べ、その対策は遅れているのが現状であります。また、世間の偏見や無関心、無理解もかなり改善されているとはいえ、なお残っていることは否定できません。

今回の3日間にわたる研修会のメインテーマは「隠す生き方からの脱皮」であり、「社会に向かって心を開く」ことであると聞いております。精神保健福祉法の改正も取り沙汰されており、精神障害者の医療や社会復帰への枠組みは整えられつつあります。

これらを実現し、現実のものにするためには、ここに参集された皆様の熱意と御努力、御支援が必要とされます。本研修会がそうした動きへの大きな力となることを祈念し、御祝いのことばと致します。

平成11年1月21日

 

 

 

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