日本財団 図書館

共通ヘッダを読みとばす


Top > 社会科学 > 社会 > 成果物情報

発展の制約−中国・インドを中心に−

 事業名 人口・開発国際協力
 団体名 アジア人口・開発協会 注目度注目度5


4. インド人口の将来

 

インドの人口転換は、中国と比較して、かなりゆっくり進行している。両国とも未だに農業部門の比率が高いから、人口転換の速度を左右しているのは農村の近代化の状況である。独立後のインドでは農地改革が不十分で、植民地時代からの農村構造がそのまま引き継がれている。この点が改善されない限り、インドの人口転換の速度を急激に加速させることは難しいであろう。

国連の将来推計を見ると、人口転換が急展開することを想定した低位推計では、21世紀にはいると人口増加率は加速度的に減少し、2040年頃には総人口13億5千万人前後で増加を停止するとされている。先に述べた中位推計の16億人と比較すると、2億5千万人(16%)少ない。これに対して社会・経済の近代化の遅れから人口転換が遅滞する場合、来世紀中葉のインド人口は20億人に達する可能性さえある(高位推計)。

将来人口は決して確定したものではなく、社会や経済の近代化、教育や家族計画に対する政府の取り組み等に応じて変化する。しかしいずれにしても急増する人口を支える基盤の確保が、今後のインドにとって重要課題となることは間違いない。とくに水資源を確保し食糧増産を進めることが重要である。もし死亡率の持続的な低下を維持することに成功しなければ、将来人口の推計は根拠を失い、まったく別の局面を迎えることになる。

 

 

 

前ページ   目次へ   次ページ

 






サイトに関するご意見・ご質問・お問合せ   サイトマップ   個人情報保護

日本財団会長笹川陽平ブログはこちら



ランキング
注目度とは?
成果物アクセスランキング
126位
(31,373成果物中)

成果物アクセス数
101,387

集計期間:成果物公開〜現在
更新日: 2019年7月13日

関連する他の成果物

1.Constraints on Development−Focus on China and India−
2.「地球からの警告」スライドビデオ
3.「人口・開発国際協力」の報告書
4.1997年度事業報告書
  [ 同じカテゴリの成果物 ]


アンケートにご協力
御願いします

この成果物は
お役に立ちましたか?


とても役に立った
まあまあ
普通
いまいち
全く役に立たなかった


この成果物をどのような
目的でご覧になりましたか?


レポート等の作成の
参考資料として
研究の一助として
関係者として参照した
興味があったので
間違って辿り着いただけ


ご意見・ご感想

ここで入力されたご質問・資料請求には、ご回答できません。






その他・お問い合わせ
ご質問は こちら から