中国は農業を発展させるために、1988年に三江平原を全国重点農業開発区に指定されたが、1990年まで第1期工事で7億元を投入した。そして、1991年から第2期工事が開始され、2000年までの総投資額は34億元の計画である。
これまで3.5平方キロを開発し、313万トンの穀物生産を達成していた。世銀、日本などの借款を利用して開発を進めているが、さらに開発を促進するために各種の外資優遇政策も採用されているのである。このようにして、さらに三江平原の土地改良を主体とした巨大な農業開発プロジェクトを通じて、飛躍的な発展を企図しようとする計画であり、多国間経済協力に発展する可能性も非常に高いと認められる。
このように、三江平原は国家の総合農業開発区として、これまで306の開発小区に分けて、326の開発項目を実施した。これは黒竜江省の69の県・市・区と96の農牧魚場に及んでいるものである。黒竜江省と共に吉林省、遼寧省においても厖大な農業開発計画が進んでいる。中央政府はすでに東北の三江平原、松遼平原、遼河平原を農業開発の重点地域と指定して、今後大規模な投資をして食糧生産基地の建設を加速することになるものであると考えられる。
参考文献
1) 吉林省統計局「第4回人口センサス結果」、1990年。
2) 王勝今「北東アジア経済、技術協力における労働力資源の研究」、吉林大学東北アジア研究センター、「東北亜論壇」、1991年、p36。
3) 同上2)p 38。
4) 1990年遼寧、吉林、黒龍江三省統計年鑑の各巻より、整理したものである。1991年.P36