す。それは「あなたが家に来てくれてよかったよ」とか、「家族になれて幸せだよ」とか、家族の状態がいい時にそういう事をいつも言うようにしています。
この間、友達の家から帰ってきて、「まさし君の家には1,000万円ある」って言ってきました。そこで「凄いけど、家にはもっと凄い宝物があるんだよ」、「億万円だしても買えない宝物が1個だけあるんだ」って言ったら、「ぼくのこと?」って笑ってました。今、そういうふうにとてもいい関係でいるかなっていう感じですね。
育ててみて、何か違うとか、「なんかやっぱり血が違うんだな」っていうふうに言ってみえる人もいるんですけれど、私はそういう事を感じたことはありませんでした。それは「この子はもう他の、別の人間なんだ」っていうふうに決めて接するようにしているので「違うのは当たり前」。だから何かをさせようとしたい時は、「親の言うことを聞け」ではなくって、「ここをこうしてくれないかな」とか「こうした方がいいと思うよ」とか、そういうふうに接してきました。何か子どもらしくない行動を子どもがとった時、親の一存で止めさせるのではなく、本人の身や周りに危険が降りかからない範囲であれば、「やってみれば」っていう対応ですね。やった結果だめだったら「じゃ、どうしてだめだったの?」とか「こうなっちゃったけど、どうする」とか「こぼれて、ぬれちゃったけど、どうする」とか問い掛けます。今度は本人が雑巾出してきて拭くとかね、結末もその子に、悪いけど責任とってねみたいにいろんなことを経験をさせてきています。