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公的介護保険とふれあい社会づくり

 

 

さわやか福祉財団では、基本的な介護の役割として公的介護保険の市民の立場に立った定着を、そして日常の生活支援や心のサポートはボランティアで、という理念のもとに、ふれあい社会づくりをすすめていきます。どうぞみなさまの「声」をお寄せください。

さあ、言おう

 

[ひとりごと No.43 堀田 力]

「老人力」という言葉が流行した。ゆったりした暮らし方を積極的に評価するという発想は、素晴らしい。

ただ、呆けていくことについては、周りの人々の迷惑との調和を考えなくてはならないだろう。ところが、介護の現場では、それが誠にむずかしい問題なのである。

私は、東北で生まれた「二度わらし(童)」という考え方に鍵があるような気がする。

「人は年を取れば子供に帰る」と思えば、怒ったり失望したりせず、それらしい扱いができるのかもしれない。「ただ今老人記憶力8歳、老人行動力13歳、老人判断力は、まだら状態で、時により3歳から60歳」などと自分で表示できれば、老人力を人にわかってもらいやすくなるであろう。

 

 

 

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