-関宿街道-
目覚めと同時に目がしびれてしまった。この見事な晴天に妙に興奮して9時過ぎには宿を飛び出した。目前の山々はクッキリ、ハッキリ、スッキリ、お茶はチャッキリ、茶畑も青々。歩いて1時間程で右側に「関宿へようこそ」の表示、街道へうれしくズンズン進入。かなりヒョロ長い街並みは保存状態がよく、目ぼしい昔ながらの家々には「昔は何屋で何年まで営業…」といったような小さな説明木札が取り付けてある。さらには街道のポイントごとに地図が描かれた立派な昔風案内板が建てられている。これだけをとっても関町教育委員会の並々ならぬ意気込みが伝わってくる。
いろいろな見方があるけれど、五拾三次中もう一度行きたい場所のひとつに間違いなくあげられるだろう。どのくらいたったのだろう、うしろ髪を引かれる思いで先に歩を進めた。