守の志望者が急増しました。最近十八、九歳の青少年が、介護福祉士をめざして多勢学校へ通っています。介護士の仕事はつらく、厳しいが、社会にとって非常に大事な仕事だということを国民のみなさんに知らせたい。そのためのミュージカルを作ってほしい」と言われたのです。
一年間各地の特別養護老人ホームや、その他の老人ホーム、宅老所などを回って介護の勉強をしました、私も・・・・・・。
各地を回ってどうでしたか?
介護とは、よく「心の温かさ」とか「やさしさ」だといわれますが、介護は具体的に体と体がふれあって始まるのです。心も大事ですが技術が重要です。介護の本質は、いつまでも「自分のことは自分でできる」ようにトレーニングし、あるいは手を差し伸べ、病人を作らないことです。病人になれば、あとは看護婦の仕事です。介護と看護の境界線は微妙です。将来介護士と看護婦との縄張り争いが起こるかもしれません。
介護保険の要介護度は二、三段階に減らしては
二〇〇〇年四月からスタートする介護保険をどうお考えになりますか?
介護保険は、当初大混乱するでしょう。議論が煮詰まっていない「問題」が多い。要介護度を六段階に分けて認定するようですが、細分化すればするほど問題が起きます。二、三段階でいいのではないですか。市町村のヘルパー数などによっても、個人の受けるサービスには差が残ります。現金支給についての議論も高まっています。
最も重度の人が受けられる介護サービスは、一カ月三六万円相当だそうですが、一案として、最重度の人は国が病院に入れて面倒を見て、逆に軽症の人に月額三六万円をあげて、数年間、元気で長生きしてほしい。自分のことは、自分でできる。余力があれば、何か創る。そうすれば軽症の人は重症にならないだろうし、家庭不和も減り、国の財政も結局は助かるのではないですか。
介護とは、自分で自分のことができるようにすることです。サービスが過ぎてはいつまでたっても自立できません。日本人の寿命は延びて、今や還暦を迎えてから三