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確かに有償という形を採ってはいますが、お金はあくまでも感謝の気持ちを伝える手段であって目的ではない。その志を曲げてまで会員を増やし、グループを大きくする意味はないと思うんです」

広く薄くよりも、たとえ多くの人のニーズには応えられなくても、かかわったお年寄りに対しては一人ひとりにきちんと心を配る、そんな活動をしていきたい。それがこうした草の根団体の本来あるべき姿なのではないかと、鎌滝さんは言う。

 

 

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アットホームな「ふれあいサロン」。この日は利用者の方と一緒に調理し、カレーパーティ!!

 

 

日常生活の中でも高齢者とふれあおうとサロンも開設

心のふれあいを第一に考えた活動をするという、そんな『ふれあいネットまつど』を象徴するのが、事務所のある"ふれあいの家"で実施している"ふれあいサロン"(宅老)だ。

「せっかく、庭のある家を提供していただいたんですから、事務所にだけ使うのはもったいないと思いましてね。介護サービスを必要とするお年寄り(利用会員)を半日お預かりして、協力会員と一緒に過ごしてもらっているんです」

その活動のひとコマが冒頭で紹介した風景。

一日の受け入れ人数を三人までとし、それを五名の協力会員で対応しているため、実にアットホー

 

 

 

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