高齢少子化がさらに進んでいる。地域にはたくさんのお年寄りが住んでいるが、子どもたちとの交流は、日常生活においてほとんど見られないのが現状である。自分の住む地域社会には、幼い子もお年寄りもいて、元気な人も障害を持った人も、外国の人もいて、さまざまな人間が生活していることを、子どもたちに実感させることが求められている。そこで、本校では、地域連絡会(自治会長・民生委員・敬老会長・青少対・PTA・学校関係者など)を開催し、地域の方々との連携のあり方を話し合った。この会がきっかけとなり、児童・民生委員のネットワークを生かして、地域の方々と子どもたちが実際に顔と顔が見えるお付き合いづくりを始めた。
ふれあいマンデー
毎週月躍目に民生委員を中心として地域の方々が学校に訪れ、子どもたちと遊びを通してふれあう時間を「ふれあいマンデー」と名前を付けた。中休み(午前10時20分〜10時50分)になると、子どもたち三〇〜五〇人が和室に集まってくる。お手玉、おはじき、けん玉、独楽(こま)回しなどを地域の方と楽しんでいる。七夕飾り、編み物など、季節感を出す工夫が民生委員の方によりなされている。将棋のおじさんが参加するようになってから高学年の男子の楽しみが増えた。また、おばさんに甘えることが心の問題を抱えている子のクッションになっている場面も見られ、温かい心配りに感謝している。
お年寄りとのふれあい給食
学年・学級でふれあい給食の計画が立案されると児童・民生委員に日程をお知らせし、各地区のお年寄りへの連絡をお願いする。地域のお年寄りを熟知している民生委員のネットワークが十分に活用される。当日は、地域のお年寄りを児童・民生委員の方々が学校まで案内してくださる。元気な方は、一人で来ることもある。子どもたちは昔の話を聞いたり、今の学校の様子を話したり、時には、歌を歌ったりすることもある。お年寄りは