四月二四日、この日は私たちノバルティスの社員にとってはとても大切な日となっています。この日には世界中のノバルティスの社員がそれぞれの地域で社会貢献活動をすることになっており、私たちはこれをノバルティス・コミュニティ・パートナーシップ・デイ(NCPD)と呼んでいます。福祉、国際、環境、青少年等々、活動内容はさまざまですが、地域の人々のニーズに応えようと初年の九七年には六四〇人、二年目の九八年には一六○〇人を超える社員が汗と知恵を出してこれに取り組みました。
ノバルティスはスイスに本社を置く製薬会社でトップは欧米人、NCPDは会社が長期にわたって成功していくための前提条件であり、社員はコミュニティ(地域社会)を形成する重要なメンバーであるとの認識を持ってもらいたいとの思いからスタートしました。
「なぜ、会社から言われてボランティアをやるの?ボランティアは自発的にやるものなのに。何をやってよいのかわからない。忙しいので準備の時間が無い-。」といった声が社員から出てきたのも事実です。でも、まずは理屈より実践ということでスタートしましたが、さてどうなることか、窓口部門のスタッフにとっては胃が痛くなる日々が続きました。
そして、全国からレポートが届く時がやってきました。-これはすごい。あの仕事人間が、あんなすばらしい隠れボランティアをやっていたなんて-何か熱いものが込み上げてきて言葉になりません。「最初は仕方なく施設に行ったけど、おばあちゃんとおしゃべりするだけであんなに喜んでいただけるなんて…、本当に楽しい充実した一日でした。近いうちにまた、お邪魔したいと思います」。こんなうれしいメッセージも届きました。
感動のレポートのいくつかの概要を以下、記しますのでこれから社会貢献やボランティアを検討されている企業のご参考になればと思います。