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それは、社会福祉協議会がもともと民間的な役割を果たしていたにもかかわらず、このごろトップに立つ事務局長が役所からの天下りの人々が多いことに原因があると思います。全国市町村の事務局長を見ますとすべてそんな感じです。

しかしここで働く一般事務職は福祉法人の職員です。阪神大震災の時でも最初から最後までボランティア等の受け入れをしたのは、社会福祉協議会の職員と聞いております。わが半田市でもボランティア団体1500人の面倒を見ているのは社会福祉協議会です。会員を募り赤い羽根をはじめ福祉活動をしながら、年間の事業資金を集めています。

福祉関係に携わるいろいろな団体が多くなってきましたが、本当に最後まで面倒の見ることのできる市町村での組織は社会福祉協議会のような気がします。全国に福祉関係組織を作る方はもっともっと社会福祉協議会と手を携えて共に自立できるようにしていただきたいと思いますし、役所からの天下りをなくすことで、もっと民間活力が発揮できると思います。

[堀田] 市民の心がわからないなら、天下るな。天下るなら、市民と共に動け。

 

子供に見習うべきは親!?

野矢 多喜子さん 37歳 神奈川県

『さぁ、言おう』を楽しく読んでおります。福祉の大切さを身にしみて感じます。私たちには高校生の娘がおり、県立高校ですが、福祉委員会があります。夏休みには特養ホームヘボランティアとしてお手伝いに行っております。多様な時代ですが、大切な福祉教育ではないかと認識をしています。しかし、生徒を支えるPTAは、福祉について関心の度合いが低いのです。私はPTAの本部役員をやっていますが、たたかれたり、言葉の暴力もひどいようです。生徒を支えるべきPTAは、模範を示し、思いやりの気持ちを持つべきではないでしょうか。何かここにきて詰め込み教育の弊害が出ているような気もします。このような時代ですので、誌面を読ませていただき手紙を書き送りました。今後もがんばってください。

[堀田] PTAは生徒たちと一緒にボランティア活動をしましょう。

 

 

 

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