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特集 公的介護保険制度を考える

 

 

広がる福祉オンブズマン・ネットワーク

高齢者の権利は守れるか?

 

措置から契約へ-これが介護保険の前と後で決定的に違う点である。要するにお役所に与えられた福祉が終わり、施設に入るのもホームヘルプサービスを受けるのも、自分自身で選んで自分自身で契約することになるのだが、それらのサービスの質は誰が保証するのか。行政や業界団体によるチェックに限界があるとしたら、やはりオンブズマンの出番である。市民社会発展途上国のわが国で、それは果たして可能なのか、新たな試みを紹介しよう。

(取材・構成/尾崎 雄)

 

 

八法人十四施設がオンブズマン受け入れ。 湘南ふくしネットワーク

「私たちがカトレアホームの担当オンブズマンです」

カトレアホームは神奈川県茅ヶ崎市の郊外の林に囲まれたごく普通の特別養護老人ホームだが、一つ変わったところがある。廊下に貼り出された大きなポスター。そこにはオンブズマンの顔写真が貼って

 

 

 

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