グループホーム設立 -この指とまれ-
山口 勲さん 栃木県
8月某日、介護体験研修に参加する。80歳を過ぎた母を抱えているからである。その研修の席で、栃木県内に64ヵ所の特別養護老人ホームがあることを知った。そこで、近くの1ヵ所を除く63ヵ所にカタログ等の送付を依頼。何に使用するのかといった電話による問い合わせもあったが、ほとんどのところで送付してくれた。定員は大体が50名で、その多くが4人部屋以上の居室。カタログには、笑顔で行事に参加している入所者の写真が掲載されたりしている。数々のPRもある。施設の多くは立派な鉄筋コンクリート建てで、環境に恵まれた場所に建てられている。大企業が参画している有料老人ホームの資料も取り寄せてみた。至れり尽くせりの施設で、美辞麗句がぎっしりである。何千万かの大金をはたいて自分の未来は買えるのであろうか。近くの特養ホームを見学する機会があった。「有料老人ホームからの発信」他の著書にも接してみた。しかしみなどこか私のニーズとは合わないもどかしさがあった。
それなら財産も力もない私ではあるが、同じ考えを持つ人と協力して自分たちも含めて終の住みかはできないものだろうか。そのひとつの方向として、単にハード面だけではなく人間関係等も重視するソフト面強化のグループホームという形式が浮かび上がってきた。
さわやか福祉財団にお伺いし、神谷氏にお会いした。氏のご紹介で『グループホーム勝浦』を見