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一九九九年は国際高齢者年。国連総会では「高齢者のための国連原則」として、自立・参加・ケア・自己実現・尊厳の五つを定めた。"すべての世代のための社会をめざして"-。国際高齢者年が掲げたテーマはわれわれ一人ひとりへの大きな問いかけでもある。新春特別企画としてお送りする。

 

 

自立した社会のあり方とは?物質から精神的な豊かさへ

堀田 平均寿命が伸びてきて従来の価値観がどんどん変わっています。高齢社会の中でどう豊かな人生を送っていけるのか、社会も個人もしっかりと考え直さないといけない時代になってきました。

石川 六五歳以上を高齢者とよくひとくくりに考えられますね。でもそれはおかしいと思うんですよ。まだ働ける体力や意欲がある時と、それが不可能になった時とは分けて考えるべきなんです。むしろこれからはできる限り自分のことは自分でやる。そういう姿勢がまず必要だと思いますよ。

 

 

 

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