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学校ボランティア

 

 

福祉の心をボランティアで育む

岐阜県中津川市神坂(みさか)中学校 教頭 深萱 枡江

 

本校は、現在生徒数四九名の小規模校だが、その特長を生かして福祉教育に取り組んでいる。その内容をご紹介します。

 

一. 神坂中学校の福祉教育の方針

地域のさまざまな生活環境にある人たちが一生懸命に生きる姿とふれあうことを通して、そこから思いやりの心、助け合いの心を育成していくという方針のもとに、次のことを今年度の目標に置き、次項(二)に示したように高齢者との交流活動を行っている。

1] 特別養護老人ホーム『広済寮』について知る。

2] 高齢者と一緒に過ごし、高齢者のために働くことで福祉の精神を学ぶ。

3] 高齢者の世話をしたり、世話をしている人の様子を見、働くことの意義や、喜びを知り勤労の尊さを学ぶ。

 

二. 高齢者との交流活動

1] 『広済寮』訪問の取り組み

校下に特別養護老人ホーム『広済寮』ができた翌年(昭和五四年)から神坂中学校の生徒の訪問がはじまった。今年は二〇回目の訪問となるが、毎年二学期の最大行事として全校で取り組んでいる。教育課程としては、生徒会行事として位置付けており、生徒会執行部が中心となって、事前に下訪問したりして計画案を立て、全校に提案している。

平成九年度の活動紹介

スローガンは『心の交流』。サブスローガンとして、1]自分の周りの人を愛し感謝する心を持とう、2]相手の立場を理解し、思いやりの心を持とう、の二つを掲げ、行動目標として、3]高齢者と心を通じ合う、4]「してあげる」のでなく「やらせていただく」ことで何かを学ぶ、5]やさしさと思いやりの心を身に付ける、の三つを掲げて活動に取り組んでいる。

 

活動内容

現地集合・はじめの集会…日程確認・寮長さんの話を聞く、施設の大掃除…各自の分担場所を掃除する、個人交流…個人で作ったプレゼント(リース)を渡し交流をする、食事の介護…職員の指示を受けながら介護をする、全体交流…風船バ

 

 

 

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