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高齢社会に求められるのは情報公開と「非効率の甘受」!?

高齢社会のモノづくり、暮らし方の中で「ユニバーサルデザイン」というキーワードが出てきた。高齢者、障害者をはじめ誰にとっても暮らしやすい社会のために、どう共通の仕様、システムを考えていくのか。変革には必ず痛みを伴う。ミニバスの事例でいえば、大型バスで大通りを走れば大量かつ迅速な輸送が可能だ。しかし裏道を小さなバスで走れば、輸送量も落ちるし、時間もかかる。人手も余分にいる。新たなサービス導入のために余計なお金(税金)もかかる。それは「効率のみを追求する社会から非効率社会への変革」であり、我々市民一人ひとりがどこまでそれを甘受できるかにかかっているといえる。時代は底辺で動いている。大きな変換期に暮らす私たちは自らを方向転換できているだろうか?

 

 

 

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