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喜・涙・笑 ふれあい活動日記

 

 

生きがい等の心のサポートを通じて地域社会の活性化をめざしたい

「中原たすけあいの会」(佐賀県)

 

「こういう活動していると、高齢者が何を望んでいるかがよく見えてきます。たとえば、家事サービスを依頼されてある一人暮しのお年寄りのところに行くと、"まあ、掃除はそんなところにして、ここへ座ってくださいや"と促される。要するに、サービスの依頼は半分は口実で、話し相手がほしいわけです。そうかとおもえば、隣町に三味線を教えに行きたいが、足が悪いので送迎をしてくれないかという依頼もある。三味線を教えるということは、そのおばあさんにとってはいきがいですから、それができなくなってしまったら生きる意欲を失って寝たきりになってしまうかもしれない。設立当初は、福祉は行政がやっているんだからそれで十分、なぜ、ボランティアや市民事業体でやる必要があるのかというご意見も各方面から多々いただきましたが、こうした生きがい等の問題は行政ではサポートできない部分。だからこそ、我々のような団体が必要なんだとつくづく感じさせられますね」

こう語るのは、昨年十二月に「中原たすけあいの会」を立ち上げた会長の平野征幸さん。社会福祉協議会が音頭を取る組織はあるが、完全な草の根型よる会員制互助組織は、佐賀県内では同会が初めてだという。

 

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平成9年12月14日、設立総会時の福岡ネットの応援団のあいさつ。

 

高齢社会は他人事ではなく自分自身の問題だと思うんです

平野さんは元県庁マン。早くから高齢者問題に関心を持っていた平野さんは、高齢社会を考える勉強会の場を作ったり、さわやか福

 

 

 

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