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新聞でみる 公的介護保険

 

 

介護支援専門員(ケアマネージャー)

特集ページで上げたように、今秋の介護支援専門員(ケアマネージャー)資格試験の受験講座が超人気という。今回は介護支援専門員(ケアマネージャー)に関するコメントをひろってみた。

 

「介護支援専門」+「ケアマネージャー」記事数

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問題提起…● 介護支援専門員の能力をどれだけ高められるかが、介護保険の成否に大きく影響するのは確実だ。(毎日 98.2.11)● 果たして、4万人の人数で足りるのだろうかという疑問の声が福祉の現場から上がっています。単純計算して、一人の専門員が40人の要介護者を世話しなければならないからです。(読売 98.5.2)● 問題は介護支援専門員が基本的に施設や業種の職員とされていることだ。(中略)自分が所属する施設や業者の収入増につなげようとするだろう。介護保険の費用を不必要に増大させるおそれが大きい。(朝日 98.6.18)

提案…● 現に高齢者の世話をし、ケアマネジメントに従事している人たちが資格から漏れないように、実態にあった介護保険制度としてほしい。(日経 98.4.16)● 介護支援専門員の仕事を介護サービス提供業者から切り離すことも今後は検討すべきではないか。(朝日 98.6.18)● 公認テキストはすでに21万部売れて、利益は数億円と見込まれる。この収入を、介護保険の貴重な財源として施設整備や運営の資金に回せるよう考えたらどうか。(朝日 同上)

現在のブームには、何か資格をほしいという個人的な動機や配置が義務付けられる施設や事業所の思惑も影響しているようだが、動機はどうあれ介護支援専門委員は資質が伴って初めて生かせる資格、量の確保も必要だがそれ以上に質の高い人材の確保が望まれる。では質とは何か。経験や知識もさることながら、何よりも利用者の気持ちと立場を理解し思いやり、利用者の側に立ってサポートする心が大切だ。今年になってから新聞掲載数も目だって増えてきた。知識だけでなく、「心」を持った介護支援専門員が育成されるようなシステムを根付かせていってほしいものだ。

 

 

 

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