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うにしていますが、業務に関しないことについては自分自身、あいまいです。業務上知った事柄を仲間うちの議論としてどの程度統計として、または、実例として話すことが可能なのかもいつも悩んでしまいます。

一般論としては、さらにあいまいです。これらの線引きは学会では出ませんでした。公的介護の一環として訪問薬剤師が高齢者の家庭に入ると、さらに多くのプライバシーに触れます。冷蔵庫の中身から金庫の場所まで知ってしまいます。どこまでが単なる会話で、どこまでが噂話で、どこからが134条に抵触するのでしょう。このことは介護士が家庭に入っても、ボランティアの方が入っても当然起こるトラブルだと思われます。134条などという、ものものしいことでなくても、他人の家庭へ入る人たちに対しては、およそのところで結構ですから指導があってもよいのではないでしょうか。ボランティアであっても他人に係わるからには、ある種、プロとして自覚と誇りを持つべきでしょう。

[堀田] 人の家庭に入る人は、「自分ならこれは他人に知られたくない」と思うことは、一切話さない決意が必要です。

 

さわやかパートナーになりました

橘川 吉治さん 81歳 神奈川県

科学文明の進歩は人間社会を明るく便利に豊かにし、長寿の国にしてくれたが、老齢社会が現実の問題として目の前に迫って来た。そして医療の進歩が自立できない人間をたくさんつくって病院や福祉が一種の営業となってきた。昨年秋の頃、堀田理事長の講話を拝聴し、いろいろ考えさせられました。昨夜テレビで、「付き添い人のうた」というドラマを見て、これからの世の中は大変なことが待ち受けていることを身に染みて感じました。私にできるささやかな善意を送ります。

[堀田] ありがとうこざいます。善意を必ず生かします

 

 

 

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