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企業ボランティア

 

 

できることから、はじめてみよう!

-滋賀県労福協のボランティア活動の取組み-

滋賀県労働者福祉対策協議会事務局長 松井 佐彦

 

滋賀県労働者福祉対策協議会(以下労福協)は、滋賀県下の労働組合と、労働組合がつくった福祉協同事業団体(労働金庫、全労済、住宅生協、労働会館などの事業体)が加盟する勤労者の福祉活動組織です。

労福協の活動のひとつの柱は協同事業の推進や事業間の活動調整ですが、もうひとつの柱に、個別の労組活動の枠を越えて幅広く県下の市民活動団体とも連携し、福祉や環境、文化、教育などの課題に取り組んでいくことがあります。

私たちは、地域社会の一員として地域の諸団体と共生しながら、新しい地域福祉のあり方を考え、みんなが力を合わせていく中で、行政も含めた地域の福祉システムをより良いものに改めていけたらとの思いで、福祉ボランティア活動を志しました。

労福協の組織構成の男女比は男性が四分の三です。福祉行政の関係者に相談をして話を伺い、"男性の初心者が入りやすく担い手が手薄で行政としても大歓迎"という運転ボランティア(移送サービス)を中心に、平成五年に本格的な取り組みの準備を開始しました。参加意向の意識調査からはじめ、幾度かのシンポジウムなどの学習の易を持つと共に、労組役員を対象にした介護教室でリーダーの意識啓発を図り、ホームヘルパー養成研修(三級課程)を行って福祉人材の育成もすすめました。(ホームヘルパーは平成九年で一四二名が修了。)

 

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また、滋賀県社会福祉協議会に仲立ちをいただいて、女性の多いコーブ滋賀やJA(農協)女性部とも連携を図ることとし、福祉サービス市民ネットワーク委員会を結成し、一団体ではできない活動も各団体の特性を寄せ合って進めていこうとの協議もはじめました。

 

 

 

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