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堀田 そこで連携という話になるんでしょうが、地域内の連携を越えて、さらに地域同士が広域でつながりあっていくやり方ですね。橋本知事さんは早速に「中芸介護公社」をおまとめになられました。

橋本大 福祉だけに限らないのですが、これからはいろんな意味で広域連合が必要だというのが私の持論です。先ほど介護保険のメニューがひとつしかない地域があると申しましたが、保険料も大きな問題です。たとえば人口が七五〇人ぐらいの小さな村で、四〇歳以上の方からの保険料だけで介護を必要とする方の保険財源をまかなうのは非常にむずかしい。また、介護認定でも小さなところで一つひとつやっていくのは技術的にとても無理。望ましい一定の規模、人口があるわけで、ならばそのモデルをつくろうと、中芸の五つの町村で介護公社をつくりました。保健・福祉・医療のマンパワーの乗り入れも試みとしてやってきています。

堀田 大変すばらしい実践で、ぜひ着実に根付かせていってほしいなと思います。

 

市場の声を聞くマーケティングの重要さ

堀田 ところで知事さんは「官と民とのキャッチボール」ということもおっしゃっています。これまで官から民への一方的な限られた情報の伝達はありましたが、民から官というのは、市民が声を出さないこともあるんですが、なかなか役所のほうでも聞く耳を持ってくださらなかった。

 

 

 

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