フィリピンではクリスマスはどの子どもも1年の内で最も待ち焦がれている季節です。
そして普通子どもたちは両親、祖父母、名親(キリスト数で保証人になる人)、おじさん、おばさんからプレゼントをもらいます。
毎年クリスマスになると子どもたちはクリスマスキャロリングをします。殆どのフィリピンの子どもたちはこのキャロリングで町を歩くのが大好きです。
2、3人の小さなグループから10人20人といった大きなグループまでさまざまですが、これはアメリカのハロウィーンのような感じです。
子どもたちは練習したクリスマスソングを歌いながら家から家へと歩きます。そして家の人がちょっとしたおこづかいやおやつをくれるのをとても楽しみにしているのです。
子どもたちは最初2、3曲のクリスマスソングを歌った後、Sa Hay Bahay ang Aming Batiを歌い、家の人にあいさつをして、自分たちはそろそろ次の家に行きますよということを知らせるのです。
家の人はプレゼントやおこづかいをあげる前にもう少し歌をリクエストしてもかまいません。
タガログ語でBatiやPagbatiというのはあいさつのような意味があります 。
フィリピンでは年上の人を敬うということがとても大切なこととされています。
私たちには年上の人を敬う気持ちを表すManoという特別な方法があります。
Manoというのは若い者が年上の人の左手を静かに取り自分がお辞儀をしている間その手を額にあてるという礼儀です。
これは今日でも孫が祖父母にあいさつをする際に頻繁に行われています。
もちろん、伯父伯母や名親にも同じようにManoをします。Besoというのは両親や友達の頬に軽くキスをするあいさつです。