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我々のカリキュラムでは、こども達は、自らの興味と能力に合わせて、どんどん前に進むことが許可されていますが、その過程では先生も、積極的な役割を担っています。

質問をしたり、提案をしたり、より複雑な教材を与えたり、考え方を示したりして、こども達の思考を、刺激するのです。先生の的を得た一言で、こどもは能力を伸ばし、やる気を起こすことができるのです。

こども達の年齢に合わせ、且つ、一人一人の状況に合わせたカリキュラムの設計にあたっては、各園児の、文化的背景も考慮します。

我々は、色々な文化を取り込んだ型に嵌まらない、各種類の教材を提供することにより、こども達の自己意識を高め、経験の幅を広げたいと望んでおります。

色々な文化を取り込んだカリキュラムを体験することにより、自分と他のこども達との間には、類似点もあれば、相違点もあることを知り、それによってこども達の生活はより豊かになるのです。

 

こどもの学習、発達過程の初期段階においては、親(両親)は、欠くことの出来ない役割を果たします。

両親と教師の相互の尊敬、信頼、共通の体験に基づいた結び付きがあれば、より一層こどものためになる、教育プログラムの作成が可能になるのです。

幼児の発達について、教師が持っている知識や、洞察力は、両親と分かち合うことができます。また、両親は、自分のこどもの能力、習慣、興味のあることに関しては、誰よりもよく知っており、それは教師にとっては、大きな情報源であります。

仕事を持つ両親は、大変忙しく、余裕が無いのは分かりますが、我々は、当センターにおけるこどもの生活に、両親が出来る限り、参加してくれることを、歓迎いたします。

 

優れた保育環境は、暖かい家庭の側面を多く持つものであり、そこでは、大人は、こどもが成長し、学習できるよう、育んでいのです。

当、保育センターの役割は、両親が我が子を育むという、重要な役割の、手助けをすることであり、両親に取って代わることでは在りません。

当センターは、ご家族とのコミュニケーションをはかりながら、こども達が、更に発達するように、促していくのです。

 

 

 

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