2] 保護者との関わり方
産休明けの時期は仕事に復帰する母親にとって、心身の余裕が無く負担が大きいことが多い。育児に自信を持ち母性を自然な形で育めるような支援を心掛けたい。入園時の面接から始まる保護者との関わりでは、個別の性格や育児能力に応じて、育児方法や子どもの健康状態の把握の仕方、病気や症状への対処方法を指導しながら、できるだけ早い時期に子どもを共に育てる協力者として信頼を得るようにし、日々成長する子どもの小さな変化を共に喜び合い、伝え合って、仕事と家事育児を両立させて生き生きと生活できるように支援したい。押し付けでなく各々の家庭の最善のやり方を共に考え、子どもの健全な育ちにつなげたい。
3] 保育園全体からみた産休明け保育
0歳から就学前までの大きな集団の中での産休明け保育は感染予防の面で特に配慮が必要である。集団としての健康増進を図り、園全体のみならず地域の情報も把握して、園医や保健所とも連携し、予防接種を勧めると共に、感染症は早期に発見し治療を促して感染予防に努めることが大切である。また、園全体の健康管理を行う看護婦自身が、感染を広げることの無いよう充分な個人衛生に留意するとともに、職員や保護者をも含む大人の健康管理も忘れてはならない。