日本財団 図書館


生き生き体験活動促進事業

埼玉県立入間青年の家 所長 金子賢一郎

 

1 事業のねらい

急激な社会構造の変化による家庭や地域社会の教育力の低下と学校教育への過度の依存が進む中、平成4年9月に学校週五日制が始まった。

これは、家庭や地域社会において子どもが自由に使える時間が増大し、異年齢の子ども同士が遊んだり、自然とのふれあいや生活体験を豊かにするなどして人間形成を図るものである。

そして、平成7年4月には学校週五日制が月2回に拡大され、「子どもにゆとりと創造性」と「親子のふれあい」を更に充実するものである。

埼玉県立の青年の家でも、学校週5日制に対応して青少年の学校外活動の充実を図り、ボランティア活動の支援と推進を行うために、生き生き体験促進事業を平成4年から実施している。

その目的は、障害のある児童生徒と障害のない児童生徒が親子で参加し、共に活動できる機会を提供し、家庭・地域社会の教育力の向上を図ることである。

本所においても、これらの趣旨を踏まえて、

1] 子ども達が興味・関心を持つ自然体験・生活体験や軽スポーツ・文化活動を推進する。

2] 年齢の違う子どもや障害を持つ児童生徒と障害のない児童生徒との交流、親と子が同じ興味・関心を追求する中でふれあいを深める。

3] 地域の教育力を生かし、ボランティア団体を育成する。

このことをねらいとして、第4土曜日を中心に年8回にわたって本事業を実施している。

 

平成10年度の活動実績

 039-1.gif

 

また、生き生き体験促進事業の関連事業として、 8月8日・9日の1泊2日の「緑と林のふれあいキャンプ」を実施している。昨年以前に生き生き体験活動を経験した人達に参加を呼びかけ、その集大成の意味も含めて自主的な活動内容を多くして、家族の絆を強められるように計画・実施している。

 

 

 

前ページ   目次へ   次ページ

 






日本財団図書館は、日本財団が運営しています。

  • 日本財団 THE NIPPON FOUNDATION