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第3章 心の教育に対応した主催事業事例集

がんばるお父さん、お母さん体験活動

パワーアップ事業「緑のステージ」

新潟県立青少年研修センター 社会教育主事 柴田圭介

 

1 事業のねらい

「親が子につたえる体験学習」をリニューアルした形でスタートした「緑のステージ」を、今年度4回シリーズで実施し、初年度が終了した。この事業は、2002年に完全実施される学校週五日制にともなう、家庭・地域の教育力向上が重要視されている今、親と子が楽しく話し合う場や、地域における仲間同士の交流・交歓の場を企画実行できるリーダーの育成を目的としたものである。そのために、対象となるPTA・青少年指導者・親等の方々に、テント生活、野外体験活動をとおして、生活体験・自然体験・社会体験の内容を学んでもらおうと企画した事業である。前年度まで実施していた「親が子につたえる体験学習」では、親子の参加も認めていたが、「緑のステージ」では、対象は大人のみということで実施することになった。これは、各市町村で実施している「親子体験活動」とは、一線を引いた形で、あくまで指導者養成に重きを置いたからである。

 

2 事業の内容

「緑のステージ」の年間の展開は、四季折々ということを考え、パー卜I(5月)・II(6月)・III(10月)・IV(1月)の各季節ごととした。各回にはそれぞれサブタイトルを付け、イメージとしても内容がわかるよう配慮し、実施した。

(1)パートI 春をまるごと満喫しよう

当研修センターに隣接している「角田山」の自然を使い、山野草の観察とそれを食することを中心に活動を行った。毎回、テントクラフトと野外炊事を初日に取り入れ、具体的な技術を習得できるように企画した。

1日目は、新潟大学の野外教育研究専門家の大橋教授より、「子供達との付き合い方」を演題に講話を行い、夜は星座観察を同じく新潟大学の長谷川教授より指導いただき、その後交流・交歓会をアルコールも含めて行い、情報交換の場として活かせるよう配慮した。

(ボンファイアーとして実施)

2日目は、講師に吉田南小学校の原田先生を講師に、MTBを中心に、角田山周辺をポタリングしながら、山野草を観察・採取し、昼食にそれらを天ぷら中心に調理し、食した。

 

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(2)パートII 夏は海辺で楽しもう

夏休みに活かせる活動を意識し、展開した。今回もメインは「食する」ことである。さらに海辺での具体的な遊び方として、「砂」を使った遊びとカヌー体験を取り入れた。

 

 

 

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