○参加者(続)
確かにそういう面では、長浜は割と強いほうだといえるでしょう。どちらかと言えば民間の皆さんが頑張って旗を振って、行政や観光協会は後からついていっている面が非常に強いですね。
「まちづくり」とは英訳したらコミュニティーディベロップメントであるという言葉のとおり、いろいろな人が一つの夢や理想を共有し合い、それに向かって一生懸命協調して遭進ずることができるかどうかだと思います。
○高崎
では、県外からお越しになっていらっしゃる方に、滋賀県にどんなイメージを抱いているのかお伺いしたいと思います。
○参加者(水島・三重県新産業推進課)
通過県というのはある意味で、高崎さんがおっしゃったとおり、ちょっとした仕掛けをしたらすごく大きな力になり得ると思います。特に先ほどの数値で首都圏からの観光客の占める割合が20%強という話がありましたが、三重県の場合、首都圏からは10%以下です。いかにその「降ろす」のが難しいかということで、そういう意味からすると非常に恵まれているような気もしているところです。
○高崎
通過であってもお客様がとにかく通っているという事実、これをいかにして引き込むかによってチャンスはあると考えられます。これをうまく利用することが重要でしょう。
ここまでのところで、何か皆様方のほうから、ご意見やお話はございませんか。
○参加者(滋賀県観光連盟)
一つ、お聞きしたいことがあります。運輸省の広域観光の取り組みの中でタップという事業がありましたが、その時、滋賀県はあえて京都と組まないで岐阜と組む道を選びました。
例えば滋賀県とJTBさんがどういう開発チームを組んでどういうふうにしていったら、通過県を具体的な旅行商品とでき、かつ宿泊県に転換できるかという点、さらにそれは幾らぐらいのお金があれば可能なのかという点をお聞かせいただければ、と思います。
○高崎
今のお話の中に出ました私どもの地域活性化事業は、財団法人日本交通公社の継続した調査をもとに、地域の活性化をするためにはどういったことが必要かという現状課題を整理をして分析をする事業です。
私がここで一つ申し上げたいのは、本当にマスのお客様に来ていただくことがよいのかどうかをぜひ覚悟していただいた上で相談をしていただきたいということです。
○参加者
結局、分相応というか、地域にあったもの以上を目指すと何か無理がくる気がします。その辺りでまた長浜市の清水さんにお聞きしたいのですが、長浜がメジャーになってきたことによって当初とは違ったとか、こんなところが変わってしまった、ということはありますか。