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日本、韓国、台湾においてはその旅行形態は団体旅行が約70%弱を占めているが、欧米、その他のアジアでは団体旅行でない形態が約90%を占めている。従ってホリデーを目的として訪れている観光客のうち約60%は団体旅行形態ではなく、そのうち3分の2はツアーを利用しない独立した旅行形態である。

次に宿泊日数を見るが、全体の観光客宿泊日数は1992年では6,181万泊、93年では6,530万泊、94年では7,407万泊、95年では7,991万泊である(表6)。

 

表6 オーストラリアにおける観光客宿泊日数

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一方バックパッカーの宿泊日数は92年では1,305万泊、93年では1,191万泊、94年では1,525万泊、95年では1,528万泊となり全体の約20%を占める(表7)。

 

表7 オーストラリアにおけるバックパッカー宿泊日数

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平均滞在日数は全体の観光客では約23日であるのに対してバックパッカーは約68日であり、その比率は約3倍になる(表8)。

 

表8 平均滞在日数

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またバックパッカーを国別に見ても平均滞在日数がもっとも長いのがイギリス・アイルランドで約97日であり、日本においては約52日である。一方その国全体の平均滞在日数はイギリス・アイルランドでは約42日であり、日本においては約8日である(表9)。

 

表9 イギリス・アイルランドと日本の平均滞在日数の比較

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特に日本において平均滞在日数の乖離幅が約7倍ともっとも高いのは、日本社会において長期休暇を取ることが困難であり、かつ旅行がまだ「高価なもの、賛沢品」であり、さらにショッピング中心の日本人観光客と欧米でのホリデー(休暇)を楽しむ欧米観光客との旅行に対する認識の違いなどから生じているものと思われる。

オーストラリアにおいてはバックパッカー数はほんの7%にすぎないのに宿泊日数において20%を占めており、平均滞在日数が全体の約3倍というのを見ると、バックパッカーが一般の観光客に比べて長期に渡って旅行するという側面がよくわかる。

 

 

 

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