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質:このプロジェクトのように我々のシルクロードも19カ国のシルクロード沿道国の共同プロジェクトであるが。

理事:おもしろいものだと思うので会員やホテル協会に提案したい。

質:シルクロードプロジェクトは新しい視点からのツーリズムプロモーションであり、黒海沿岸国とも共同歩調がとれると思われる。ウズベキスタンのサマルカンドで「サマルカンド宣言」が発表され、WTOの後押しでプロモーションが始まっている。トルコでは観光資源が豊富なため、シルクロードはあくまでもその中の一つに過ぎず、まだ関心が薄い様に思われるが。

理事:トルコではどの機関が推進母体になったらいいのか。

調査団:94年のサマルカンド宣言により実質的に始まっている。96年中国西安(シルクロードの出発点)でシルクロードフォーラムが開催された。80カ国が招待されて成功裏に終わった。その後日本の奈良でもシルクロードセミナーが開かれ、トルコの政府観光局長も参加した。その後テヘラン、京都を経て本年9月カザフスタンのアルマーティで会合が行われる。カザフスタンではツアーオペレーターのワークショップも開催されシルクロードのイメージ向上策が協議される。

理事:我々TURSABには15の小委員会があり、その一つはポテンシャルの高い中国に取り組んでいる。次の会合ではシルクロードを取り上げたい。

質:日本にはJTBが催行している55日間シルクロードバスツアーがある。西安を出発点にカザフスタン、キルギスタン、ウズベキスタン、トルクメニスタン、イランを回り、イスタンブールを最終地点とするものである。

理事:9月のJATAの理事会でもどのように協力できるか探ってみたい。TURSABもあらゆる面で協力を惜しまない。

質:カザフ、キルギス、中央アジアではこのプロジェクトに強い関心があるが、残念な事に、資金やノウハウがなくて推進できないでいる。彼らはトルコが援助をしてくれる事を期待している。ビシュケク(キルギス)ではトルコの援助で、国際水準のホテルがやっと建設された。トルコ政府は他国の援助に熱心だと聞いているのでシルクロードプロジェクトもサポートして欲しい。

 

 

 

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