(2) JDLG-ACARS通信機連接テスト
CNS-12は比較的小型の航空機向けに開発された低価格ACARS通信機であり、世界各地で動作実績を有するものの、FANS-1パッケージのようにわが国における動作実績はない。JDLC-ACARS通信機連接テストにおいては、CNS-12をアビコムオペレーションセンターに持ち込み、同軸ケーブルで接続することによって有線接続試験を行うことにより、CNS-12がアビコムジャパン(株)の提供するVHFデータリンクサービスを利用するための通信機として正常に動作するかどうかの確認を行った。その結果、ACARS通信機-JDLC間で通信が確立できないという現象が発生したため、ACARS通信機製造メーカーにて原因究明を実施した。その結果、CNS-12製品全般に共通の現象であることが判明したため、メーカーにて改修を実施することとなった。
ACARS通信機単体テストの試験項目、試験結果を表5-7に示す。また、本テストにおける機器接続構成を図5-10に、試験風景を図5-12にそれぞれ示す。