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2.4.2 システム機能

 

(1) JDLCとの通信機能

アビコム・ジャパン社のRGS(Remote Ground Station)およびJDLC(Japan Data Link Computer)を介して、ACARS(Aircraft Communication And Reporting System)による地上評価装置との双方向空地データリンクを行うことが可能であること。

 

(2) 空地データリンクアプリケーション

以下の空地データリンクアプリケーションを有し、これらのアプリケーションに対しては、必要に応じて地上側へのリクエスト機能を有すること。

 

(a)位置通報送信処理機能

時刻、自機の位置(緯度、経度)、高度1などの情報をGPSから入手し、位置通報メッセージを自動で生成・送信できること。

また地上評価装置からの位置通報リクエストメッセージを受信し、それに従って位置通報の送信間隔や送信宛先などが自動で設定できること。

なお位置通報はARINC620、622、および745で定義されているADS(Automatic Dependent Surveillance)と同様の仕様とすること。

 

(b)出発(到着)時刻通報送信処理機能

離陸(Take Off)および着陸(On Ground)の2つのイベント時に、パイロットの簡易な操作により手動で出発(到着)時刻通報メッセージ送信すること。

イベント種類(離陸・着陸)、イベント発生時刻の情報が含まれる出発(到着)時刻通報メッセージは自動生成されること。

なお、出発(到着)時刻通報はARINC620で定義されているOOOI(Out-Off-On-In)と同様の仕様とすること。

 

(c)気象画像情報受信処理機能

地上評価装置からの気象画像情報メッセージを受信し、受信時刻とともに機上評価装置内に保存すること。

入手した気象画像情報メッセージに対して適当なデータ処理を行って気象画像データを復元し、データ表示部のGPSマップディスプレイ上に重畳表示すること。

なお画像表示の際は、パイロットが気象の時間的変化を把握できるよう、過去1の画像データから連続的に切り替え表示可能であること(図2-6参照)。

(d)METAR情報受信機能

地上評価装置からのMETAR情報メッセージを受信し、受信時刻とともに機上評価

 

1 機体高度にはGPS高度と気圧高度があるが、CNS-12のADS機能ではGPS高度を利用しており、また本調査・研究ではデータソースに関する問題を対象外としていることから、ここではGPS高度を利用している。

 

 

 

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