(d)METAR情報提供処理機能
MICOS端末から入手したMETARまたはSPECIデータを適切な形式に加工し、機上評価装置へ送信することが可能であること。
機上評価装置に対する送信は、地上側のオペレーションによる手動送信機能を有すること。
(e)トラフィック情報提供処理機能
地上評価装置で入手した周辺航空機の位置情報を、トラフィック情報として容易に機上評価装置へ送信する機能を有すること。
また、あらかじめ用意しているシナリオに基づいて、擬似的な航空機の位置情報を発生・表示させ、その情報を元にトラフィック情報を生成して機上評価装置に送信する機能を有すること。
なお、機上評価装置に対するトラフィック情報の送信は、地上評価装置のオペレーションにより複数航空機の位置情報を指定して一括送信1する機能を有すること。
(f)フリーテキスト通信処理機能
フリーテキストデータの作成・表示・送受信・保存等が可能であること。
(3) マップ表示機能
市販の地図データを利用して、快適に操作可能なマップ表示を行うことが可能であるほか、マップ上に必要となるデータの重畳表示が可能であること。
(4) データ管理および評価用ログデータ取得機能
空地データリンク・アプリケーションに必要なデータの管理を行うほか、送受信履歴のログをタイムスタンプとともにファイルに保存することが可能であること。
なおタイムスタンプの精度は秒単位とし、機上評価装置と時刻同期を図ること。
2.3.3 ユーザインタフェース
地上評価装置のユーザインタフェースはGUI(Graphical User Interface)を基本とし、操作性に優れたものとすること。
1 トラフィック情報に含まれる全ての航空機データは、1]タイムスタンプ(航空機位置の観測時刻)が同一時刻であり、2]速度や昇降率といったベクトルデータを含んでいない。即ち試作評価システムにおいては各航空機のタイムスタンプの時間差が適当な方法により補正されていること(データ補正)、および2]各航空機のデータ更新間隔が極めて短いこと(データ入手)の2点を仮定している。実際の地上支援システムにおいて、トラフィック情報のデータ補正およびデータ入手は非常に大きな問題であるが、本調査・研究では検討の対象外としている。
2.4 機上評価装置の基本仕様
2.4.1 システム構成
機上評価装置のシステム構成を図2-13に示す。また機上評価装置の構成品1欄を表2-3に示す。機上評価装置はACARS通信部(CNS-12:ORBITAL SCIENCE社)、データ表示部(DMS-80:古野電気)、データ処理部(ノートパソコン他)、GPSアンテナ(S67-1575-39)2個、VHFアンテナの6つのユニットで構成する。