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2.2.4 気象画像情報提供

「気象画像情報提供」は、地上評価装置から気象画像情報(レーダーエコー強度)を機上評価装置に送信してGPSマップディスプレイ上に重畳表示することにより、パイロットに対して視認性の高い気象情報を提供するものである。

 

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図2-5 気象画像情報提供の概要

 

(1) 地上評価装置

MICOS端末から入手した気象画像情報(レーダーエコー強度)を適切な形式で表示・保存するとともに、加工した気象画像データを機上側へ送信する。機上評価装置に対する送信は、地上側のオペレーションによる手動送信およびMICOS側のデータ更新に応じた自動送信の両方が可能である。さらに過去の気象画像情報を提供する機能も有する。

 

(2) 機上評価装置

地上評価装置からの気象画像情報メッセージを受信し、受信時刻とともに機上評価装置内に保存する。その後、入手した気象画像情報メッセージに対して適当なデータ処理を行って気象画像データを復元し、データ表示部のGPSマップディスプレイ上に重畳表示する。なお画像表示の際は、パイロットが気象の時間的変化を把握できるよう、過去1の画像データから連続的に切り替え表示が可能である(図2-6)。

 

1 機上評価装置のメモリ上の問題から、表示可能な過去の画像情報は2回分とした。

 

 

 

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