ここでは、巻頭に記されたEXECUTIVE SUMMATYのパーフォマンスの項の抄訳を記す。
この報告書はwww.jhuapl.edu/transportation/aviation/gps/で閲覧可能である。
概要
本アセスメントは、GPS及びGPS補強システムがNASのあらゆる運用に対しFAAが供給する唯一のサービスであり航空機に装備される唯一の航法システムとして要求を満足する事ができるか否かを決定するためJohns Hopkins University Applied Physics Laboratory (JHU/APL)で実施された。
本報告は必要とされる精度、完全性、連続性、有効性についてGPS, LAAS, WAASへの要求性能として数値化している。
洋上からCategoryIII精密進入まで、通常時、異常時に起こりうる性能劣化の度合いについてのリスクについても評価している。
第1の結論は、GPSをこれらの必要条件に適合させるためには補強を必要とする。それによりWAAS/LAASは必要とされる航法システムとして要求を満足する事ができる。
研究は全ての知られているリスクについて考察した。その第1の結論はそれらのリスクに対してリスク軽減のための行動措置が取られるものとみなした。そして具体的なWAAS/LAAS配備が実行される。
研究の主要な結論
a. 適切なWAAS/LAASコンフィギュレーションによりGPSは航空機の唯一の航法システムとしてならびにFAAによって供給される唯一のサービスとして要求性能を満足させることができる。
b. GPS信号の受信能力に関するリスクは管理可能である。しかしながら、意図的な干渉に対しては影響を最小限にするため段階的な措置が取られなければならない。
c. 権威のある国家的なGPS計画と管理委託は民間航空機ユーザーと一緒になったシステム改善の確立するためそして、より大きい情報的なアクセス権を民間航空機共同体に与えることが必要である。
特に、GPSと補強システムの結合の開発に必要とされる点に関しての最終結論はGPSシステムの改善、GPS運用のポリシー、WAAS/LAASの性能間でのコストと性能のトレードに基づくという点である。
考慮された3つのシステムコンフィギュレーションに関しての研究での調査結果を次のサブセクションに要約する。