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12] コード逆拡散

受信した拡散されている広帯域の信号に8]で発生させたコードを乗じ、逆拡散を行い狭帯域のキャリア信号を再生する。Early、Punctual、Lateそれぞれについて行う。

13] IQ分離

逆拡散をかけ、キャリア再生した信号をI相、Q相成分に分離する。

中間周波数は15.444MHzで、デジタル信号処理クロック20.526MHzでサンプリングすると、図2.17のように、第二中間周波数はサンプリングクロックの3/4倍となり、I、Q、I、Q…の順にデータを得ることが出来る。

I成分はそのまま、I成分は反転してIQ分離回路のI相出力とする。Q相についても同様である。

サンプリングクロックの3/4倍と、第2中間周波数との間には49.5kHzの差が存在するので、ドップラ成分がゼロであっても、I、Qの出力は変動する。

 

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図2.17 I,Q分離

 

図2.17ではキャリアは正弦波で示してあるが、実際は2ビットのバイナリデータであるので、I-Q平面上で表わすと図2.18-a)のように、16個の点のうちのいずれかの位置に割り当てられる。これによって、サンプリングした信号の振幅と位相情報を得ることが出来る。

 

 

 

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