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実際のスロット割当てを要求者に伝達するため、予約応答メッセージを送信するものとする。タイム・スロットが使用不能であるため地上局が要求を受入れることができない場合は、RACKメッセージを要求者に伝送する。このRACKメッセージは、すぐには与えることができないポーリング応答に応じて伝送してはならない。

 

航空機が、予約応答またはRACKメッセージが生成可能になる前にポーリングされるようスケジュールされている場合、地上局はそのスケジュールどおりにポーリング要求を航空機に伝送し、ポーリング応答を待ってから必要に応じて予約応答を伝送するかまたは応答しないかのどちらかとする。

 

RACKメッセージを受信次第、機上無線機は、NM1カウンタを0にリセットして未解決の要求の再伝送を停止しなければならないが、ポーリング応答によるポーリング要求への応答は続行するものとする(3.5.4.4.3.3.3項参照)。NM1カウンタは、ポーリング応答用に起動してはならない。

 

注1)予約要求送達確認メッセージは、予約スロット内で0001の値を持つ特別な予約応答メッセージ(F.2.2.1項に記述)である。

 

注2)RACKは、網加入の間の最初のポーリング応答以外のポーリング応答メッセージに対しては、適切な地上局応答ではない。

 

3.5.4.4.3.3.3 ポーリング応答による予約

 

航空機は、ポーリング応答を使用して未解決の要求を再確認、変更もしくは取消すか、または新しい要求と置換えることができるものとする。グループ化していないフレームについては最大限15のV/D(データ)バーストを、また、グループ化したフレームについては最大バーストMGを超えない場合、新しい予約要求は、要求されるタイム・スロットの数に制限を設けてはならない。ポーリング応答を受信次第、地上局は自動的に未解決の要求を新しい要求に置換えるものとする。スロットの要求なしに新しい要求のポーリング応答を受信した場合、地上局は自動的に未解決の要求を取消すものとする。ポーリング応答を受信しない場合は、地上局は未解決の要求を取消さなければならない。航空機は、次のポーリングの機会を待ってから、その要求を再伝送するかまたは新しい要求を伝送しなければならない。

 

MACが予約応答を受信した後、機上局はNM1カウンタをリセットし、また、1)それが送達確認されたデータ・メッセージである場合に未解決のV/D(データ)伝送を正しく受信したことに対する送達確認の受信後まで、もしくは否定応答されたデータ・メッセージの送信後まで、または、2)T1タイマが終了するまでは、いかなる予約要求メッセージの伝送も試みてはならないものとする。

 

注)ポーリング応答により未解決の予約要求を置換えることとスロット化アロハ・ランダム・アクセスとの間の違いは、新しい要求のタイム・スロットの数がランダム・アクセスの場合は未解決の要求に等しいかまたはそれ以下でなければならないのに対し、ポーリング応答の場合は更に多くのタイム・スロットを要求できるということである。

 

 

 

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