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(2)相関処理方法

次に、この4種類のユニークワードを検出する方法を示す。

図4.3.1-3はユニークワードを検出するための相関器である。

I,Qで示されるベクトル信号が、差動位相のデータとして入力される。この入力は、クロックに従い「D」で示されるブロックで遅延される。一方、「S」で示されるメモリーにはユニークワードに相当する16個の基準データが格納されている。この基準データに従いユニークワードの差動位相が実軸(位相:0度)となるようベクトルを逆回転させる。入力シンボル列がユニークワードと等しい場合、逆回転したベクトルの位相はすべて0度となる。

 

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図4.3.1-3 ユニークワード検出方式

 

この相関器に2シンボル目以降が共役の信号が入力されると、回転後のベクトルの位相はすべて実軸上の180度となる。この場合も内積結果はすべて正となり、相関ピークが検出される。ただし、最初の1シンボルが異なるため、相関レベルは1シンボル分低いことになる。この処理により同期が確立し、受信処理が開始できる。

受信処理の結果、ユニークワードの内容がビット単位で把握できる。この段階で共役なユニークワードとビット相関をとる。この相関出力がスレシホールド以上あれば、共役なユニークワードとして判定し、以下の場合は通常のユニークワードとして判定する。

 

 

 

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