シート8
3 公正・中立さについて国民の理解を得た公務遂行
公務の公正・中立に対する国民の信頼を得るには、個々の公務が公正・中立に行われたというだけでは十分ではありません。公務遂行の過程を含め、公正・中立であることについて、積極的に国民の理解を得ることが重要です。
たとえば、公務が公正・中立に実施されているから問題ないという姿勢ではなく、公務遂行の経緯を説明し、判断の基となった情報を開示するなど、積極的な姿勢が大切です。
4 規律正しく、親しみやすい公務
国民は、公務員に対し、何かうまい汁を吸っているのではないかとか、あまり働いていないとか、マイナスのイメージを持っていることが多いようです。もちろん、こうした否定的な事実があれば、即刻是正しなければなりませんが、さらに加えて、公務員は規律正しく、一生懸命働いているというプラスのイメージを国民に持ってもらうことが重要です。
公務が行う政策や業務を国民に受け入れてもらうには、政策・業務の内容が重要ですが、公務を担う公務員に対する信頼感も不可欠です。そして、公務員に対して、マイナスイメージが持たれている又は持たれやすいということは、信頼を得るためには、公務員は民間企業の社員以上に規律を厳しくし、職務に精励しなければならないことを意味します。
また、公務というと高圧的で、近寄りがたいというイメージがありますが、国民の信頼を得て、国民の真の声を反映した行政運営を実現するには、胸襟を開いた国民との接触が不可欠です。したがって、公務員はいやしくも尊大、ごう慢、独善的な態度をとってはならず、気軽に国民が相談できるような親しみやすい存在でなければなりません。つまり、国民にサービスするという奉仕の精神が重要です。